Menu

理事長挨拶 ”90周年に際して改めて自問する一「学校は誰のものか」”

法 人
投稿日:2018.11.1

 

“90周年に際して改めて自問する一「学校は誰のものか」”

このたび建学90年の節目を迎えました。次代を担う若者の修練の場として、時代の変遷とともに変化するその時々の社会の期待・要請に的確に対応してきたからこそ、今日まで本学は存在し続けることができたと改めて思います。建学の精神を柱としながら、変えるべきものと変えてはならないものを見極め、果敢な自己改革にチャレンジして今日まで学園を運営してこられた先学の皆様方、そして惜しみなくご支援・ご協力を頂いてきた卒業生、保護者、地域の皆様方などすべての関係者の皆様方に心より感謝と敬意を表するものであります。

90 周年は節目の年でもあり同時に通過点でもあります。ただ、今後長きにわたって本学が社会の期待に応え、学生・保護者の方に選 ばれ続けることができるかどうかは、ひとえに今の、そしてこれからの、我々教職員全員の決意と行動にかかっていることを自覚しなければなりません。その決意と行動の原点になるものは、「学校は公共のもの」という自覚をあらゆる行動の基準とすることであるということを、私自身も含めて全教職員に確認を求めたいと思います。

そもそも学校で行われる教育・研究の事業は、企業のように利潤を目的にしたものではなく公共の目的として行われるものです。私立学校は、私人の寄附行為によって設立されるものですが、寄附財産はその時点で公共のものになった(私的なものでなくなった)ことを意味します。利潤を目的にした企業ですら今や「社会の公器」と言われるようになってきていますが、ましてや本来的に公共のものである学校がはたして公共の意思を的確に反映した事業運営を行っているかどうか、我々は常に厳しく自戒していく必要があります。 学校は経営にあたっている役員のものでもなければ、教職員のものでもありません。「自主性」や「自治」の名の下に、ややもすれば閉 鎖的になりがちな内部の論理で学校の運営にあたっていないかどうか、公共の意思が運営に適切に反映できているかどうか、近年の不幸な出来事も想起しつつ、常に反省と改善の工夫を怠らないようにしていきたいと考えます。

次の節目である 100 周年を目指して、理事会、評議員会、監事など各機関のさらなる活性化及び各学校のガバナンスの一層の充実を図り、教職員全員が絶えざる自己変革にチャレンジし、生き生きと した教育・研究の場となるべく、学園を挙げて努力していきたいと 考えます。関係者の皆様のご支援をお願いする次第であります。

2018年11月1日
学校法人大阪産業大学理事長
吉岡 征四郎